music of life

ロックバンド好きがV6さんについて話したいだけ

V6さんの楽曲感想(1)「fAKE」

なんの計画もなく書いていますのでいきなり楽曲について語りだすこともあります。(自己紹介)

こんばんは、ひつじです。本日はシングル「ROCK YOUR SOUL」のC/W「fAKE」について書きます。考察ではありません、ただのアイドル初心者の感想です。よろしくお願いします。

 

「fAKE」はタイトル通り嘘で塗り固めた偽物の自分を大切な君へ見せ続けることの罪悪感、葛藤を歌ったテーマとしては鬱々とした曲です。アイドル初心者の私はドロドロしたちょいエロな曲とかイロモノ的な感じでよくあるよね~ぐらいの偏見しか持ち合わせていなかったので、こんなに繊細で救いのない身勝手な曲(※すべて褒め言葉です)をアイドルが歌うのかあ~と少しうれしく思いました。偏見はよくないですね、ごめんなさい。

全編にわたるボーカルのオートチューン加工で偽りの自分を表現し、さらにわざと感情を見えづらくすることで、それでも伝わってくる6人の苦しみがより強く、悲しく訴えかけてきます。サビでところどころ入る(「価値のない」あたり)キック連打がおしゃれでお気に入り。シンセも歪ませてたり重ねてたりでシンプルな単音はほぼ登場しないところが「本当のぼく」を見せないぼやけた視界を思わせて、虚無感、さびしさを感じます。どうして見せてくれないの?

 

そして私がいちばんおもしろいなあと思ったのが歌割。 

この曲は細かく歌割が区切られメンバーが次々と苦しみを吐露するように歌っていくのですが(すごい歌だな)その歌詞がそれぞれのイメージと合っているなあと感じたのです。個人的な印象がこの通り。

 

森田さん・・・冷めているようで思慮深く君を想っている

三宅さん・・・真っ直ぐ想いを伝えたい、だけど考えすぎてうまく立ち回れない

岡田さん・・・君に誠実でありたい

井ノ原さん・・・大切な君に嘘をつく苦しみ

長野さん・・・隠しとおす優しさ、自己犠牲

坂本くん・・・割り切る強さ、自己否定

 

誰がどの歌詞を歌っているのか書きだそうかなという考えもよぎったのですが、そういう入り組んだことはジャニオタのみなさまともあればすでにどなたかが遂行されているかと思い直しましたのでやりません。めんどくさいのでやりません。

今歌詞を読んでいて気づいたのですが、ひらがなが多いんですね。そして全体的にぽつ、ぽつ、と言葉を紡いでいるので少し茫然としている感じ。もうどうしていいか分からないんだって表現かな。

剛くんは全編高音の切なさ爆弾がすごいです。とても波状攻撃。岡田さんの素直な優しい声で「今ぼくは抜け殻」なんて歌われたら心配になっちゃうし、健くんが「苦しいんだよ、せつないんだよ」なんて訴えてきた日にはきっと世のお姉さま方が血相変えてとんでくる。いくさじゃー!

井ノ原さんはもちろん2サビ前の「こんなの」と見せ場の「背負い続けていく」

「こんなの」はどうしようもない内へ内へ込めた怒りを感じるし、「背負い続けていく」はがむしゃらな、感情の暴発。さすがです、かっこいい。

「知らないことのしあわせもある割り切れるか?」

「ならばすべてを打ち明けるのか?なにもかもなくす覚悟で」

ここを立て続けに坂本さん、長野さんが歌うのがもう・・・苦いやら切ないやらかっこいいやら・・・。他にも書き出したい箇所はあるのですがとにかく全体的に「にくいなあ~」と思う見事な歌割です。さすがプロ!(小2)

 

とまあ帰宅までの10分程度でここまですんなり妄想できたところで、「夢を売るアイドルさんだとこんなにスムーズに妄想ができるんだなあ・・・」と謎のカルチャーショックを覚えました。しかし実際自分がこんな男性の彼女になったとしたらちょっと厳しいですよね・・・いや・・・ね?笑

でもそういう、自分でも説明できない、めちゃくちゃに矛盾した感情ってあるんですよね。ほんとに身勝手で悲しいひと。でもかっこいいV6が歌うことで物語の奥行がどんどん深まって、切なくて、色っぽくて、とてもかっこいい歌になっています。おしまい。お付き合いありがとうございました~。いい夢みろよ~。